i-キャリアとして初めて発行する、学生の留学を支援するパンフレットの企画制作が立ち上がった。その担当者という大役を担うことになったのがグローバルビジネス開発課の平岡さんである。とにかく発行するまでのデザイン制作と印刷する時間が限られている状況下、デザインの打ち合わせについても平岡さんの要望やイメージをどこまで読み解いてくれるか、さまざまな不安と心配が渦巻く心中をキンコーズの営業＆アートディレクターが一掃してくれたという。「デザイン用語を知らなくても自分たちの言葉でイメージの意思疎通が図れたのも、スタッフの方々にリードされたおかげで、とても心強かったですね」と、制作渦中の当時を平岡さんは振り返る。

デザイン制作もスタートすると、連日チャットを展開しながら双方のやりとりは繰り返された。デザインを担当したのは、キンコーズのデザイン部門「CDC(クリエイティブ・デザイン・センター)」。用意した原稿に対してページの流れをつくり、平岡さんから要望された“スタイリッシュ＆クール”なイメージは、留学プログラムの対象者である大学生の共感性を意識したもの。要望を受けて、担当デザイナーは表紙や導入のイメージや画像の見せ方を複数案提示し、「どの案も社内の評価は高く、また提供画像をトリミング工夫したり、文章の多い箇所ではイラストをあしらうなど、プログラムをわかりやすく、且つ印象の良さを確立するためだった」ことを平岡さんは察したと言う。

デザイン制作から印刷製本まで一連の工程を約１か月の限られた時間で見事にやり遂げたキンコーズスタッフは、平岡さんをはじめ、i-キャリアの関連部署にまで波及した。2019年４月に完成した留学パンフレットは「実は大学側にも好評で、i-キャリアへの好感度の向上にもつながっている」と平岡さんは満足そうに笑顔で語る。今回、短期間でデザイン制作が行えたことや大学側からの評価も高かった理由には、キンコーズのCDCが大学教育に精通したデザイナーチームを編成したことが大きく作用している。まさに“餅は餅屋”を地でいく戦略と、客先の課題をキンコーズが伴走しながら解決していく姿勢こそが今回のミッションを成功に導いたと言える。

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